社長流星

生柄佑樹×流星[THE対談 Vol.05]

前々号の真崎雄馬さん、前号の佐藤靖史さんに続き、「feiz」で活躍した寿里也こと生柄佑樹さんが登場。今や全国区の知名度を誇る「クジラエンターテイメント」を展開する生柄佑樹さんが、feiz時代に流星さんから学んだこととは?

ホストを始めた店がフェイズでよかった

生柄佑樹(以下、佑樹):19歳の時、関西の地元の先輩が東京でホストをやるということで誘われて、入ったお店が「feiz(フェイズ)」でした。正直フェイズじゃなかったらホスト続いていませんでしたね。ホストに対するイメージは最悪だったし。でも流星会長(当時フェイズグループ会長)のホストという仕事やお客様への想い、接客姿勢に惹かれてハマっていきました。今も歌舞伎町で商売をやっているのは、流星会長がきっかけです。

流星:すごく嬉しいことを言ってくれるね。

佑樹:でもこれは本当です。流星会長は衝撃でしたから。女性に無理やりお金を使わせるみたいなホストのイメージが1ミリもなくて、それがフェイズのやり方で、すごい衝撃を受けました。当時、他のホストクラブでは僕のイメージ通りのホストクラブもあったけどフェイズは違った。だから続けられたんです。

流星:寿里也(佑樹さんの当時の源氏名)を連れてきた男っていうのが、特に関西で活躍していて、その子が連れてくる子達がみんな優秀で。寿里也もだけど、みんないい男だし、モテるから仕事を覚えるのも早かった。寿里也はすぐに売れたし、何より後輩の面倒見がいい。だから当然後輩もなついて、いいスパイラルが生まれてすぐに売れっ子になったよね?

佑樹:でも一年は下積みでしたよ。僕を連れて来てくれた先輩が売れっ子だったので、まずそこを抜こうと頑張りました。あと、やっぱり僕が目指していたのは流星会長の接客だったので、新人のくせにテーブルを選んで会長の席にはすべてついていました(笑)。そうこうしていると、流星会長が現役を上がる時に、指名替えでほとんどのお客様が僕のお客様に変わった。それで先輩も抜いて、(真崎)雄馬さんも抜いてナンバーワンになることができました。

ホスト流星から受けた今も忘れられない衝撃

佑樹:流星会長から衝撃を受けた最初の出来事は今も忘れていません。お店にガラの悪い男性のお客様が来て誰も対応できなかった。そこに会長が現れて、「どうしたの?じゃあ俺が行ってくるよ」って。席に着いた10分後に、その席は笑い声でドッカンドッカン。盛り上がってシャンパンがバンバン入り出して。女性だけじゃなく男性もここまで楽しませることができる接客を目の当たりにして、「これだ!」と。ホストに対するイメージが大きく変わった衝撃の瞬間でした。

流星:普通人間って良いことは全部自分の手柄、悪いことは他人のせいにするもの。こんなふうに言えることが寿里也のすごい所だと思う。

佑樹:友人関係ではなく、プロのサービスとして男性を楽しませる姿に本当に衝撃を受けました。会長に惚れ込んだところです。ホストでこれを出来る人っていないと思います。それから頑張って会長を真似して、ホストを3年間続けました。

ラスベガス流の本格的エンタメを追求

佑樹:お客様の立場になって考えた時に、なるべく欠点のないショーにしたくて、お金をかけて完ぺきを求めるようになりました。このホンモノを届けたいという想いも、流星会長から学んだものです。今のミーティングの進め方とかも、昔のフェイズと同じやり方です。

流星:嬉しいこと言ってくれるね。昔を思い出すためにも見に行きたいな。

佑樹:裏側はフェイズスタイルです。僕はずっと衝撃と言っていますが、来ていただいたお客様に少しでも衝撃を与えたくて。スタッフにも、お客様にとっては一生に一度の体験かもしれないから、全力でやって少しでも衝撃を与えられるようにやろうと常に言っています。これは流星会長の接客姿勢と同じだと思います。

流星:理想の自分を追い求めてやってきた僕の姿を見て、ここまで思ってくれるなんてびっくりだよ。でもこれは寿里也がすごいんだよ。あの頃やっていたことを覚えていて、自分の中で解釈して活かすなんて普通はできないから。同じことを見て経験しても人によって感じ方は違うしね。表面だけを見るんじゃなくて、本質を理解してくれているのは本当に嬉しいね。

佑樹:フェイズを辞めてからも色んな人に会ったし、色んなことも見てきましたが、流星会長から受けた衝撃はまだ塗り替えられていません。もし当時SNSとかあったら、とんでもないことになってましたよ。あんな派手なことしている人は今もいないですから。

流星:スタッフが寿里也について来ていることもすごいよね。もう15年だっけ?ここまで続くのは寿里也の人徳以外にないよ。ホスト業界に限らず、3年もすれば辞める子がほとんどなのに、寿里也と同じ目線でお店のことを考えられる子を抱えているのは本当にすごいと思う。
2人が会うのは3年ぶり。流星さんは佑樹さんの成功を喜び、佑樹さんは流星さんから学んだことが多いと話す
2人が会うのは3年ぶり。流星さんは佑樹さんの成功を喜び、佑樹さんは流星さんから学んだことが多いと話す

社長の立場としてホストにメッセージ

佑樹:僕はゴールが明確にあって、かつめし屋をもう一度オープンすることを目標に動いています。スタッフにも絶対に目標やゴールを決めて、それに向かって進んでほしいと言っています。目標を立てると逆算して物事を考えられるから、何をすべきかが見えてくると思います。なんとなくホストやっていても絶対に成功しないので、車が欲しいでも時計買いたいでも何でもいいので、目標を立ててやってほしいですね。僕も欲しい物を手に入れるためにずっとやってきましたから。逆算して考えることも、よく流星会長が言っていたことですよね。

流星:僕よりも当時のことを覚えてくれていて嬉しいよ、びっくりだね。なんだか初心に戻れた気がして、気持ちが引き締まったよ。寿里也、今日は本当にありがとう!
生柄佑樹(KUJIRA ENTERTAINMENT)
「クジラエンターテイメント」を始め、都内にバーを3件、スポーツジム、アクセサリーショップ、アパレルショップ、動画・広告制作会社などを手がける株式会社JOINT ONEの社長。以前は流星さんの「feiz」でナンバーワンを獲得するなど大活躍。