社長流星

七海龍一×流星[THE対談 Vol.07]

ホスト会のレジェンド「流星」がナビゲーターとなって、カリスマたちと対談。今回のゲストはトップダンディーアイオスの社長である七海龍一さん。19年前の出会いから、初の二号店トップダンディーファイブの話まで、思う存分に語ってもらった。

龍一を一目見た時に売れると分かった!

七海龍一(以下、龍一):僕が最初に流星さんと出会ったのは、19年前の23歳の時かな。流星さんが代表を務めていたトップダンディーに新人として入れてもらって、それこそ、流星さんが面接をしてくれたんですよね。

流星:懐かしいね。

龍一:受かったらいいな、くらいの軽い気持ちだったのに、流星さんは「良い機会だからホスト体験をしていこうか」って、いきなりシャンパンコールに駆り出されましたからね(笑)。

流星:だって龍一は、一目見た時から売れることが分かったからね。ホストは今までの生き方が全て出る特殊な職業だから、年齢は関係ないの。だったら少しでも早くスポットライトを当ててあげようって思ってね。

龍一:普通、代表がド新人に対してそこまでしてくれる店なんかないんですよ。その頃はホストの印象も良くなかったので、流星さんの行動はほんと衝撃的で。代表自ら先頭に立って、お店の雰囲気作りをしてくれたので、すごく良いお店なんだなって。

流星:お店の皆が龍一を受け入れていることを、ちゃんと伝えておきたかったんだ。
2001年頃のTOP DANDYの時代。流星さんとは先輩後輩の同僚仲間だった。
2001年頃のTOP DANDYの時代。流星さんとは先輩後輩の同僚仲間だった。

飲食店のはしごは当たり前有名店とB級店を一緒に紹介

龍一:最初の出会いが印象的だったので、僕の接客の仕方は流星さんのマネからですよ。

流星:大変に光栄に思うこと、ありがたいよね。

龍一:歩き方ひとつとっても品があって、いくらお酒を飲んでも絶対に崩れない。僕だけじゃなくて、当時の新人は皆、流星さんを参考にしていたんじゃないかな。

流星:たまたま見えるときだけね(笑)、昔も今もみんなのサポートに感謝だよ。

龍一:あと流星さんから教わったことと言えば、飲食店の開拓。ごはんは相当連れまわしてもらいましたよ。

流星:ちょっと、連れまわしたなんて人聞きが悪いな~(笑)。

龍一:いやいやいや。だって普通だったらお勧めのお店を1軒紹介するとかなのに、流星さんは3~4軒のはしごが当たり前なんで。

流星:そうだったそうだった(笑)。

龍一:しかも、アフターに使えるような有名店や老舗店も連れていってくれるんですが、必ずB級のお店も差し込んでくるんです。

流星:B級と言っても、例えば、ただの吉野家とかでは意味がなくて“築地場内の一号店の吉野家”ってことが大事なの。当時の歌舞伎町はアフターで使えるお店が少なくて、近場で簡単に済ましているホストが多かったけど、僕は特別感を出したくてね。後輩ホストに対しても、お店の中で教えられることには限りがあるし、いろんな経験をさせてあげたくて。でも本音は、皆と飲むのが単純に楽しかったの(笑)。

龍一:もちろん感謝はしてます。でもですよ、流星さん、あの食事の量はハンパじゃないですから。カレーの後に、ラーメン、天丼とかが普通でしたから(笑)。

流星:みんなに教えたい気持ちが溢れて、どうしても欲張っちゃうんだ(笑)

龍一:あれは流星さんの胃袋がレジェンドだからできたんですよ(笑)。

社長になって見えたのは間接的に店を支える存在

流星:龍一がホストを続ける上で、ターニングポイントになった時期はいつ?

龍一:トップダンディーの社長になったことが一番大きいですね。それまでは後輩に対して「ありがとう」って感謝を伝えるキャラじゃなかったので。社長になって見えてきたのは、直接数字に結びつかなくても、名ヘルパーのように売れっ子の潤滑油になることで間接的にお店に貢献している子が沢山いたこと。売れっ子ひとりではお店は成り立たないんだ、と気づいてからは自然と感謝するようになりましたね。

流星:でも僕から見た限りでは、ちゃんと感謝を伝えていたけどね。それがより意識的になったってことかな。

龍一:あえて言葉にはしてはいなかったと思います。

流星:龍一みたいなしっかりとした人が社長になるってことは、若いホストにとってありがたいことだよね。

龍一:いやいや、そんなに持ち上げないでくださいよ。ジャックナイフみたいな時期もありましたから(笑)。

流星:それでもいいの。人は変われるってことを、龍一は背中で見せているわけだから。

先輩後輩は関係なくお店のためなら意見を言う

龍一:流星さんはトップダンディー初の独立者で一度は離れましたけど、今、再び一緒に働けていることが嬉しいです。

流星:僕も紆余曲折あって、もう一度本気でホストをやろうって時にいくつかのお店から声がかかったけど、そのなかでも龍一が一番強く、僕のことを必要としてくれたんだよね。あれは嬉しかったなぁ。僕も龍一のことを相当信頼していたしね。

龍一:トップダンディーアイオス(以下、アイオス)で、幹部として一緒に仕事をしてみて、流星さんの仕事の進め方は自分とはちょっと違うなって。

流星:何が違うの?

龍一:流星さんはひとつひとつにちゃんとコンセプトを作って、ロジカルに仕事を進めるじゃないですか。僕は大雑把なところがあるので、そこは勉強になりました。

流星:僕はそういう考え方をするけど、龍一には龍一の良さがあるからね。

龍一:そういうところが柔軟ですよね。僕はアイオスの社長で、ビジネスの立場上は流星さんの上司に当たりますが、僕の中では流星さんはずっと憧れの先輩なので。もちろん、仕事をする上では自分の意見を言うのでぶつかりますけど、むしろ、ぶつからなかったら意味がないと思うので。

流星:うんうん!

龍一:やり方は違っても、お互いにお店のためを思っていることは分かるのですごくやりやすいですよ。

流星:そこがなあなあになったらダメだよね。
手を胸にあてるポーズは、ギリシャ数字の「Ⅴを胸に刻む」イメージから出来上がったとのこと。
手を胸にあてるポーズは、ギリシャ数字の「Ⅴを胸に刻む」イメージから出来上がったとのこと。

アイオスが二号店を出店キーワードは「振り幅」

流星:さあ、そろそろ、新店の話をしようかな。

龍一:ですね。アイオスは今年、初の二号店、トップダンディーファイブ(以下、ファイブ)を出店します!

流星:いよ~ッ(拍手)。

龍一:しかも、流星さんが手がけるお店です。

流星:よろしくお願いします。

龍一:出店は気合いだけで出来ることじゃないですからね。グループ全体の調子が良い証拠なので、すごく良い流れかなと。

流星:そうなんだよね。アイオスは歴史があるのでホストの層も厚い。ビジネスとして考えても、店舗展開はとても重要。僕はアイオスを選んだからには、お店が抱えている子たちの未来を作ることに貢献したいし、それがアイオスへの恩返しだと思っているんだ。

龍一:ありがとうございます。

流星:新店ファイブのコンセプトは「振り幅が溢れる男女が出会うお店」。僕は仕事がバリバリ出来て、遊びもバリバリ出来る人がモテる人だと思っていて、そういう人が“振り幅がある人”かな。スマートも外しも両方できる。さっきの話に繋がるけど、アフターひとつにしてもA級もB級も両方知っている人がいいなって。スタッフの層も、僕みたいなタイプの人間だけじゃなくて、いろんな人が集まるお店にしたい。それがゆくゆくは、組織の幅に繋がるからね。

龍一:流星さん的には隠れキーワードも大事にしているんですよね。

流星:そうだね。僕の中ではさっきのコンセプトの他に「復活」という隠れキーワードも大事にしたいんだ。過去にチャレンジしたことがある人は強くて、失敗は財産。失敗を経験した人は、痛みを知っている分、より人に優しくなれるしね。ファイブは再び立ち上がろうとする人を応援したい。もちろん新店は、僕にとっても「復活」という意味合いが強いしね。

龍一:引き続き、流星さんを全力でサポートさせて頂きます。頑張りましょう!

流星:ありがとう。二号店を必ず成功させて、若い子たちもその流れに乗って、三号店、四号店と続いていけるようにしよう!
七海龍一(TOP DANDY I-OS)
現役プレーヤー時代、数々の伝説を打ち立てたレジェンドホストのひとり。現在はTOPDANDY I-OSの船長(社長)を務める。I-OSには流星、信虎といったレジェンドが在籍していることからも、そのカリスマ性と人望の高さがうかがえる。