社長流星

高見翔×流星[THE対談 Vol.08]

ホスト界のレジェンド「流星」がナビゲーターとなってカリスマたちと対談。今回のゲストはグループダンディーの会長である高見翔さん。グループ大躍進のきっかけになったと思われるふたりの出会いやホストの未来など、思う存分に語ってもらった。

新店のファイブは人を育てる空間になる

流星:今日は会長とお話が出来て光栄です。

高見翔会長(以下、会長):流星からのお誘いならそれは来ますよ。まずは新店のオープン、おめでとう!

流星:ありがとうございます。

会長:人を見抜いて育てる流星の才能ってのは天才的なところがあるからね、お店に関しては心配していないんだよね。それよりも俺は、流星を超える人材を育てて欲しいと思ってる。俺が初めて流星に会った時に感じたあの衝撃を、もう一度感じたいよね。

流星:実は新たにオープンするお店、ファイブでは、コンセプトにしていることが2つあります。1つ目は「流星を突き破れ!」、2つ目は「グループダンディーで、2人で一緒に代表を目指さないか?」です。まさしく、僕を超える存在を育てたいんですよ。

会長:いいねぇ~、それだよ、それ!

流星:「突き破る」をゴールに設定すると分かりやすいですからね。ただ、流星二世を育てるつもりはなくて、僕とは全く違う人でも誠意を持って育てるので、様々なものを突き破ってもらいたいですね。僕も46歳になって、社長業務と売上最前線の現役ホスト代表業務をしながら現場にも立つことは、自分でもかなり難しいことをしていると思っています。世の中には、目の前に壁が立ちはだかると諦めてしまう人が多いのですが、何歳になっても挑戦して、復活していく僕の後姿を見て、奮起する方がいてくれたら本望です。

会長:流星が目指すような、お客様ファーストの店舗が増えることは、ホスト業界にとっても良い傾向だと思うんだよね。だからこそ、お店には成功してもらって、いろんな人が後に続いてほしいよ。

流星:そうですね。今回のようなチャンスをくれたグループダンディーや会長には、本当に感謝をしています。これをきっかけに新たな道を示して、グループにも恩返しをしていきたいですね。

初めての出会いと衝撃的な入店日の事件

流星:会長と初めて会った日は、今でも鮮明に覚えています。雰囲気や喋り方は今と変わらないですよ!

会長:そうかな。当時、俺がやっていたお店は「セシル30」って言う小さな箱で、流星の名前はスーパースターとして業界でも有名だったからね。流星もお店を変えたいタイミングだったので、今しかないと思って会う約束をしたんだよ。でも、先約で野球があって、ギリギリまでプレイしたから服は泥だらけでぐっちゃぐちゃ。そんなところに流星が爽やかに登場ですよ。その瞬間、昼間の太陽がスパーンって輝いて、後光が差したからね。

流星:ないですないです(笑)

会長:流星の眩しさと自分の汚さにギャップがあり過ぎて、申し訳なかったことはよく覚えているよ(笑)

流星:僕は気になりませんでしたよ。それよりも、会長の存在感を感じていましたから。

会長:流星はうちのお店初めての移籍者だし、スタッフも気合が入っていてね。入店初日は開店前にスタッフが集まって「ついに流星さんが来るから、絶対に粗相がないようにするぞ!」って円陣を組んで叫んだからね。

流星:そうだったんですね。知りませんでした(笑)

会長:しかも、うちには流星に憧れてホストになった子もいて、源氏名も流星と同じにしていたから、急遽「999流星」って名前を変えてもらってね。そしてオープン。「ついに本物が来るぞー」ってなって、流星が大勢の人を引き連れて登場したから、後光がまたピカーって、もう神降臨ですよ!

流星:あはははははっ。

会長:で、問題はここから。2時間くらい経って落ち着いたところに、トイレから帰ってきた流星が「このお店は、そういうお店なんですか?」って真面目な顔で言うわけですよ。「何か粗相がありましたか?」って、トイレのドアを開けたら……999流星がそこでSEXをしていたの(笑)

流星:あれは衝撃的だったな~(笑)

会長:うちの店では、今までそんなことなかったんだよ。本当に一切なかった。999流星も大人しい子だったのに、本物の存在感に対抗しようとしたのかなぁ、人が変わっちゃっててね。それを見た瞬間“流星は人のマインドまで変えてしまうエネルギーの持ち主なのか”って思ったね。

流星:いやいやいや。今では考えられませんが、昔はそういう時代でしたからね。

未だに忘れられない会長伝説のひとつ

流星:昔から会長は、いつ電池が切れるんだろう、って思うくらいパワフルでエネルギッシュ。僕にとって会長は「昔も今もずっと遊んでいられる人」なんですよ。想い出は沢山ありますが、印象に残っている沢山あるエピソードの内のひとつを。存在感がある人って、なぜか絡まれやすいじゃないですか。

会長:別に本人は何も悪くないのに因縁をつけられたりね。あるある。

流星:会長もそのひとりで、ある時、悪そうな数人に囲まれて、僕も一緒にお店に軟禁状態になったことがありましたよね。レスラーみたいな大男がテーブルを投げようとしたり、ビール瓶を割って構えたり、明らかに危険な状態。するとなぜか「タイマンで決着を付けよう」って話になって、会長と大男がソファーの上で向かい合って、ファイティングポーズをとっているんです。「どうなるんだろう」って僕がちょっと目を離した次の瞬間……大男が床に倒れていたんです。

会長:う〜ん、なんだかね……酒やろか?

流星:またまた~(笑) でも、そこからが面白くて、向こうも会長を男として認めたらしく、その後に仲良くなっていくんですよ。こういうトラブルの解決方法もあるのかぁ、ってあの日に教わりましたね。

トップダンディーの成長は流星がきかっけになった

会長:20年以上前のホスト業界は、ひたすら飲ませる押し売り営業ばかりで、流星みたいな綺麗な営業は誰も出来ていなかったよね。当時としてはたぶん、オンリーワンだったのかな。今は流星のスタイルが重要になって来ているけど、綺麗な営業なら売れるかといったら、それも違う。やっぱり自分磨きをしなきゃいけないんだよね。

流星:おっしゃる通りです。結局、中身がないと人はついて来てくれません。

会長:そう。一流のものに触れてセンスを磨かないとダメ。時代がやっと流星に追いついてきた感じかな。

流星:僕は昔も今も硬い傾向があるので、当時は若さもあり視野も狭かった。そういう自分を変えてくれたのは、やはり会長でした。僕が今、誰かに対して柔らかい表現をする時というのは、自然と会長の動作や喋り方が出て来ます。僕の仕事人生に、一番影響を与えてくれたのは、やはり会長です。

会長:嬉しいことを言ってくれるね。でも、俺も流星には感謝しているよ。流星が持っていた硬さと、トップダンディーが持っていた柔らかさが合わさって、今のお店の雰囲気が出来上がったと思うんだよね。たぶん、トップダンディーが成長するためには、流星という存在は欠かせないピースだったんじゃないのかな。

流星:もったいないお言葉です。

会長:ちなみに、流星が入店するタイミングでお店の名前もちょうど変えたから、実はトップダンディーという名前が生まれた日と、流星の入店日は一緒なんだよね。

流星:ありがたいです!運命的なものを感じます!!

ふたりが真剣に考えるホスト業界の未来とは

硬い握手をかわす2人。前ページの手を胸にあてるポーズは、ギリシャ数字の 「Vを胸に刻む」イメージから出来上がった。TOPDANDY Vの決めポーズ。
硬い握手をかわす2人。前ページの手を胸にあてるポーズは、ギリシャ数字の 「Vを胸に刻む」イメージから出来上がった。TOPDANDY Vの決めポーズ。
会長:俺は長年ホスト業界に関わっているので、自分の心と命は、すべてこの業界に賭すつもりだよ。自分が愛する業界だからこそ、周りの人にも認知してもらって、広がってもらいたいじゃない。ホスト業界の発展は、俺にとってはすでに使命なんだよね。

流星:その言葉を会長が本気で発していることは、近くでずっと見て来たからこそ分かります。

会長:俺はね、ホストって文化だと思ってるんだよ。音楽にしろ何にしろ、文化というのは結局、人が集まったから形になる。最初からこの形を目指していた訳じゃないんだよね。だからこそ、全ては人なの。俺らは人としての魅力を磨かないといけないんだよね。

流星:その上でお話をさせてもらうと、グループダンディーの存在感は重要だと思います。ホスト業界の最大手だからこそ、それをする義務があって、僕らが動けば必ず何かが変わります。まずは業界の健全化から始まり、その先に社会的な認知が広がると、僕は信じています。

会長:そうだね。皆で力を合わせて、ホストという存在を、日本を代表する立派な文化にしていこう。そのためにも流星は欠かせない人だから、これからもよろしくね。

流星:もちろんです。こちらこそよろしくお願い致します。
高見翔(groupdandy)
広島から上京し、18歳で歌舞伎町のホストへ。現在は、年商約150億円、ホスト業界最大手グループダンディーのトップ。数々の有名ホストを育て上げた、レジェンド中のレジェンド。圧倒的なカリスマ性を持つ。音ゲーが好きという可愛い一面も。