社長流星

真崎雄馬×流星[THE対談 Vol.03]

歌舞伎町を震撼させたあの事件、渦中の二人は何を思っていたのか?グループ立ち上げから、中心人物として活躍し歌舞伎町で話題を巻き起こしたあのカリスマが登場!飛び出すのはスキャンダルか、はたまた…。

イケイケホストと泥水ホスト(笑)対極の存在である2人が出会う

真崎雄馬(以下、真崎):TOPDANDYで流星さんがイケイケな時に、僕は泥水みたいな下っ端のホストでした。

流星:僕らの間に40人くらいいて、なかなか絡むことはできなかったよね(笑)。年齢も離れていたし、当時の8歳差は孫みたいなものだもん。

真崎:僕の同期って20人くらいいたんですけど、入っては辞めの繰り返しだったから僕の存在は認知してないですよね?100人入店して、1~2人残れば良い方。それだけ厳しかったし、残った人たちは強かった。

流星:距離がグッと縮まったのは、僕が独立をする時だったね。現グループダンディーで初めての独立で、会長と1年もの歳月をかけて調整をしていたんだけど、その時僕の右腕的な存在だった直巳に、「誰と働きたい?誰を連れて行きたい?」って聞いたの。その時に雄馬を推された。

真崎:当時のTOPDANDY幹部の方ってよく言えば良いお兄ちゃん、けどみんなめちゃくちゃなんですよ(笑)。その中で流星さんだけは、言い方は悪いけど「まとも」な人だった。一生絡むことはないって思ってましたね。一緒に働きはじめて「うわぁ~こんなめんどくさいこと言う人だったんだ」って思ったのは内緒です(笑)。やり方は全く違うけど、目指すところは一緒だったんで、衝突はありつつ仕事はやりやすかったな。キャスト同士で「流星さんうるさくなーい?」って感じだったけど、間違ったことは言わなかったからみんな言い返せずで(笑)。

流星:立ち上げの時、雄馬とちゃんと話す時間はなかったよね。僕は個人へというより、全体に向けて話すことが多かったから。

真崎:たしかにそうでしたね。

ノリで代表になった!?今だから言える 本当はホストを辞めるつもりだった

真崎:年末のナンバー発表の時だったかな?2号店ができるってアナウンスがあって、ノリで「じゃあ僕が代表やりまーす!」って言ったんです。そうしたら流星さんから「じゃあ雄馬やろうよ!ヤル気あるならお前だ」って言われて。先輩を飛び越えてチャンスをもらえた時に、しっかり流星さんと話せた気がします。

流星:だいぶキレイに話したね(笑)。しかも立ち上げから2店舗目までの思い出も話さないし(笑)。

真崎:だって、立ち上げからの2年間が怒濤すぎて(笑)。怒られっぱなしだったな…。めちゃくちゃ厳しかったし。ただ、失敗した時は導いてくれてましたね。宿題じゃないけど、考えることが多かった。当時は意味もわからず、めんどくせーなーって思ってましたけど、今では僕も一緒のことやってます(笑)。

流星:出来ることしか叱らないから(笑)。雄馬にはそれだけ期待してた。

真崎:後日流星さんに呼び出されて「お前本当か?」って。これは承諾したら本当に代表になるなと思いました。実はその時ホストを辞めようかなって考えてたんですよね。でも、この話のちょっと前に、とある先輩から「お前、本気でホストやったことあるのか?」って聞かれて、悔しくて。それもあって「やります!」って言ったんですよ。

流星:本人の覚悟が決まればそれで良かったから、僕は確認のつもりで聞いただけだったんだけど、そんなことがあったんだね。組織の幅を広げるためにも、僕と対極の存在である雄馬が適任だと考えていたよ。

真崎:当時は周りから「お前大丈夫か?」って言われましたよ(笑)。今でも覚えてるのは、毎月の幹部会!密室で男だけの集団が5~6時間喋るんですよ!こってり絞られて濃厚でしたね。なので、昔事務所があった西新宿には今でも近づきたくないです(笑)。

「想い」は繋がっていくフェイズスピリッツ

真崎:実は先日『feiz』のメンバーで遊んだんです。フェイズスピリッツは今でも生きてるね~なんて言いながら。

流星:それはすごく嬉しい。ある意味親としても、とても感慨深いよ。

真崎:卒業生はみんな仲良いですよね。今でも僕の根幹にあるのは「ナシはナシ、やり方は違くても目指す先が同じであれば良い」というフェイズスピリッツ。成功するビジョンとか幸せの定義みたいなものがバラバラだとブレてしまうんですよね。

流星:『feiz』の店名の由来には、「未熟者が成長する様」という裏の意味がある。僕も含めて、未完全な人が集まっている歌舞伎町という街で成長するという思いがあって…。そういったところにフェイズスピリッツは繋がっているのかもしれないね。そうしたら、次のフェーズに進もう。

2号店拡大移転「メメント・モリ」 そして、グループ解散

流星:そして、雄馬が社長になったんだよね。メメント・モリ、通称『メメモリ』の。

真崎:『feiz』とは違うカジュアル路線でやっていて、王道があったからこそ、型破りなことがすごくやりやすかったですね。で、メメントを拡大していったんですけど…。まぁ、大変ですね!その時初めて流星さんの思いを知りました。

流星:雄馬は優等生だったからね。思うことは多いだろうね。そして僕は会長になって、社長がどんどん増えて…。雄馬の口からは言いづらいと思うので、僕からグループ解散の話をしようか。

真崎:そうですね…。

流星:その後に国税局の監査が入り、そこからやはり色々な風評もあって、キャッシュフローも悪くなってきて…。スタッフにはもちろん見せられなくて、赤字をどうしていくかって考えた時に、僕が全てを背負うしかなかった。僕の至らなさのせいで、みんなに苦労をかけた。疲れ切った最高幹部の顔を見て、これは決断をするときだと思い、会議でグループを閉める提案をした。その時の最高幹部たちの「ホッとした」という空気感は今でも忘れることができない。閉めた今だから言えることだけど、本当は閉めたくなかった。やりたい仕事と求められる仕事が違うと感じたときもこの時だったな…。

真崎:グループを解散する前に、メメントモリの売り上げが足りなくてお店を閉店したんですよね。もう反省しかなくて…。その後、僕が六本木店の代表になったんですけど、街の温度差に現場が戸惑っていましたね。さらに、当時は流星さんに対して良くない感情も抱いていたし…。そんな時、流星さんが六本木店に来て「グループを解散する」って言って。その瞬間、自分自身お店を解散したことも忘れてキレそうになったんだけど、それよりも前に後輩がキレちゃって。俺、これキレられないじゃんって雰囲気になっちゃって(笑)。けど、後輩がキレてくれたから、僕は心にスッと降りるものがあって、泣きましたね。怒りよりも…。

流星:今回こういう場があって良かった。ずっと雄馬の気持ちを直接聞くことができなかったから。

真崎:だから、僕は今でも悔しいです(雄馬、突然の涙)。だからこそなのかな、今後輩のお店を手伝っていて、同じような思いをさせないために頑張っています。

流星:当時は葛藤があった。本当は決定事であっても、雄馬個人に直接伝えたかったけど、会社は組織、序列がある。だから、会社としての手順を踏むしかなかった。僕に対して怒りの感情があって当たり前だし…。本当にあのとき、僕は何もできなかった。

真崎:ですね…。けど、それがあるから今があるんで!そして去年、8年ぶりに流星さんに会ったんですよね。歌舞伎町でニアミスして以来ずっと会えなくて。

流星:そうだね。8年経つのは早かったね。

真崎:スタッフの間でも、流星さんの動向は噂になっていて。熊本に行ったとか、歌舞伎町に戻ってきてまた売ってるとか。みんなでめっちゃ喜びましたね。流星さんが帰ってきたんだなーって感慨深かった。
実に8年振りの正式対談。この日のためにあえてお互い連絡を取らなかった2人。溢れる涙に、インタビュアーももらい泣き!強い絆を感じた対談になった。
実に8年振りの正式対談。この日のためにあえてお互い連絡を取らなかった2人。溢れる涙に、インタビュアーももらい泣き!強い絆を感じた対談になった。

2人が考えるホストに必要なものとは?

真崎:僕にとって、ホストに大事なのは覚悟ですね。女の子ってラクしてお金を稼いでるわけではないんですよ。その思いを受け止めるためには中途半端ではいけない。中途半端な気持ちでホストをやっているコは、お客様とも中途半端な関係しか築けないだろうし。それだと成功はしないと思います。

流星:大切なところはずっと変わらないよね。自分自身がそこに気付けたから言えることだよね。

真崎:流星さんみたいな偏差値70のホストもいれば、そうでない人もいる。ダメならダメなりに、印象に残るようにバカやれないと(笑)。それを体現していたのが、feizグループだったのかなと今は思いますね。

流星:今まで色々あって思うのは、ホストって、仲間がいるからできる仕事だよね。仲間がいてこそ、自分のキャパを超えられるんだと思う。雄馬がこうやって来てくれて、話ができて本当に良かった。今日は来てくれて本当にありがとう。
真崎雄馬(Charme)
19歳になる1週間前にTOPDANDYへ入店、ホストを始める。流星さんのfeizグループの立ち上げから携わり、2号店の代表、「メメント・モリ」社長就任、現在はCharmeで顧問を務めるカリスマ的存在。